歯ブラシの頭部

歯ブラシの頭部は専門的見地からとそれに伴う加工技術の向上とが重なり、年々小さくなり、狭い口腔内での操作性が向上しています。また、現在では毛先を使うブラッシング方が重視されるようになり、植毛の長さは短くなってきています。

植毛部、刷毛部の形態、毛束の刈り込み方、毛先の形態、刷毛の太さ・長さ・硬さ・性状などに様々な工夫がなされた歯ブラシが製造・販売されています。

【植毛部の形態】

植毛部を側面から見た形態には、基本的には直線型、中央部が曲線を描きながら凹んでいる凹彎型、中央部が曲線を描きながら盛り上がっている凸彎型の3つに大別されます。他にもタフト型、傾斜型など細かく分類されます。

  • 密毛型
    毛束間が近接しており、歯と歯の隣接面などには到達しにくい。
  • 直線平切り型、直線段切り型
    両者に特に差はみられない。どちらも刷毛の接触面が一直線なため、口腔の全ての部位へ到達しやすく、この型は市販の歯ブラシに最も多い。
  • 扇状型
    密植のものが多く、刷毛の接触面が広がって扇形(放射形)になっているもの。この型は天然毛の歯ブラシに多く、今ではあまり見られない。
  • 傾斜A
    刷毛部先端の毛丈が短く、かかとの毛丈が長くなるように刷毛の接触面が傾斜している。最後臼歯の頬側や咬合面に入りやすく、乳幼児歯ブラシに用いられたが現在はほとんど見られない。
  • 傾斜B
    傾斜A型と逆の傾斜になっており、最後臼歯の遠心面や孤立歯の清掃に適している。
  • 凸型
    舌、口蓋側には適合するが、頬側の歯列の彎曲には適合しない。凹型と同様にあまり見られない。
  • 波状型(凹凸混合型)
    歯列の曲線に合わせて各歯列に合うように凹凸型を組み合わせて考えられた。実際には歯の表面への到達制が不規則なため用いられない。
  • 山切り型
    歯と歯の隣接面に適合し、その部分の清掃には適しているが、歯頸部の清掃効果がよくないことからすべての歯の清掃には適していない。矯正用歯ブラシにこの型のものがある。
  • プロフィラクチック型(房状端傾斜型)
    先端の毛束が房状になっているため全体の型は凹彎型になり、唇頬側への適合が良い。また房状部分が咬合面や最後臼歯の遠心面などに適合しやすくなっている。しかし1本の歯ブラシに2つの形態を組み込んでいるため歯ブラシが大きくなり、挿入しにくく使いにくいなどの問題がある。
  • タフトオンリー型(房状型)
    特定の部位を清掃するために用いられ、歯と歯の隣接面や最後臼歯の遠心面、矯正装置の清掃に適している。
  • ワンタフトオンリー型
    特定の部位を清掃するために用いられ、歯と歯の隣接面やとくに歯周ポケットや最後臼歯の遠心面、矯正装置のあるところの清掃に適している。

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