歯ブラシの歴史 近代・現代2

一方、すべてが手工業であった歯ブラシ製造も、明治17年頃、綿撚車の回転を応用して穴あけが機械化されるようになりました。そしてその後、植毛の機械化では明治の後半から植毛機が輸入されはじめ、大正から昭和にかけて開発も行われました。その間、生産量が多くなると農家の副業として、明治26年頃から歯ブラシの植毛技術指導が行われて製造されていきました。

歯ブラシの生産の本格的な機械化、材料などの盛んな研究開発は戦後にこそあったと思われます。そして、生産する側にとっては、何よりも大量に生産することができる樹脂とナイロンの出現は画期的であったでしょう。樹脂とナイロンの歯ブラシが販売されるようになったのは、昭和26年頃のことだったようです。

最初の樹脂は尿素樹脂で、セルロイドなどと異なり、牛骨に近くて熱に強いことが重視されたようでした。そして樹脂やナイロン毛も、より良いものへと改良されました。このような研究開発の要素に、さらにブラッシング方法などが加えられるようになってきました。その最初が、ローリング法用として出された歯ブラシです。

このようにして、現在の日本の歯ブラシは、明治・大正・昭和・平成へと時代とともに歩んできたのです。

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